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2月13日 福祉学習(3・4年)

2023年2月13日 19時00分

2月13日 福祉学習(3・4年)

 

 今日の5・6校時、3・4年生は、社会福祉協議会の御協力の下、視覚障がいのあるIさんを講師にお招きし、福祉に関する学習を行いました。

 Iさんの実体験に基づくお話からは、私たちの思い込みを払拭する内容がたくさんありました。

 点字を打つ道具にも様々なものがあり、文字を打つ体験をさせていただきました。

 この長い紙は新聞です。屏風折になっていて、広げるとこれだけの長さがあります。点字でできています。

 生活を便利にする道具も紹介してくださいました。

「今日の晩御飯のために、学校に来る前に干物をガスレンジで焼き、大根おろしも準備してきた」というIさんのお話から、生活を便利にする道具を上手に活用しながら、みんなと同じように日常生活を送っていることを知ることもできました。

 目隠しをして、お金の種類を区別することができるかという体験も行いました。

「50円と5円」「10円と100円」ふだん視覚に頼っているので、指先の間隔だけで金種を区別するのは難しかったです。思い込みで5円より50円の方が大きいとか、10円より100円の方が大きいと思っていましたが、実はその逆であることも学びました。

 また、Iさんの点字を打つスピードの速さに驚いたり、点字を読む速さに圧倒されたりなど、視覚障がいの有無ではなく、その能力の素晴らしさを純粋に感じていました。

 暮らしの中の不便を福祉でサポートしていることも知ることができました。耳が聞こえにくくなったIさんをサポートする、ガイドヘルパーのSさんも来てくださっていたのですが、子どもたちの会話や様子をありのままに言葉で伝えてくださっており、手に取るように分かるその様子に、Iさんも終始にこやかな表情でした。

 障がいのある方の生の声を聞き、疑似体験をすることで見えてくるものがあります。今日は、教科書では学べない、貴重な体験をすることができました。

 今日の学習に関わってくださった皆さん、ありがとうございました。