1月31日 颪部開祖三浦様(4年)
2025年1月31日 14時39分今日、4年生は、颪部地区自治会長さんを講師に、颪部地区開祖である三浦修理(みうらしゅり)について学びました。
自治会長のKさんは、三浦修理の家臣のうちの一人の子孫にあたるそうです。(それを知った4年生がKさんのお話を有り難く聞いたことは言うまでもありません。)
今から400年以上前、颪部地区は、まだだれも住んでいない、草や木が生い茂る荒れ地でした。
1615年、伊達秀宗と共に宇和島にやってきた三浦修理は6人の家来と共に長い年月をかけて颪部を開拓していきます。岩松川の流れをかえる大工事や荒れ地を田畑にかえる工事。当時は15年もかかって、やっと1.3haの田を開墾したそうです。
そんな三浦修理を颪部地区の人々は「三浦様」と呼んで地区の守り神として400年以上も昔から祭り続けています。
平成28年には三浦様の子孫と颪部地区の人々が参加して400年祭が行われました。
立派なお墓もあります。
一風変わったお墓の形ですが、これは、伊達秀宗のお墓の形にそっくりだということも、教えていただきました。
場所を移動して、集会所にある、300年祭、400年祭の写真なども見せていただきました。
途中、田んぼの真ん中にある田圃整備碑も見学しました。
集会所には颪部地区と三浦様の結びつきの強さが感じられる写真が残されています。颪部地区の子どもたちのおじいちゃんやひいおじいちゃんが写っていたりして、より身近に感じていました。
自治会長のKさんが子どもの頃も三浦様についての学習があったそうです。
今日は、クイズも交えながら、颪部地区の歴史や風習についても楽しく学べるように工夫してくださっていました。
こうやって代々、郷土を開いた人物を大切に思い、祭り続ける…三浦修理の墓には颪部地区の人々によって、いつも青々としたしきみが供えられているそうです。
子どもたちは、自分たちが安全に暮らせる背景には、先人の苦労や努力があったことを学ぶことができました。また、そのような人を今でも大切に祭る温かい人々の思いにも触れることができました。
学習の途中に、4年生のYさんが満面の笑顔で、
「今日の学習は楽しい。(現地に来て学ぶことで)教科書には載ってないことを見たり聞いたりできるから。」
と感激していると、隣にいたAさんも大きくうなずいていました。
ノートにびっしり2ページも今日の学習をメモしているYさん。
聞き逃してはいけないと、熱心にメモを取っていました。
また一つ、子どもたちの心に響く、地域を知る大切な学習をすることができました。
颪部地区自治会長のKさん、ありがとうございました。